高校普通科出身の3人が技能五輪全国大会へ 佐渡の専門学校が建築大工職種で「15年連続出場」

新潟県佐渡市にある、NSGグループの伝統文化と環境福祉の専門学校で伝統建築大工学科に学ぶ学生3名が、第64回技能五輪全国大会「建築大工職種」の新潟県代表選手に選ばれました。3名はいずれも高校の普通科出身です。入学してから建築の専門知識を一から学び、日々の実習で技術を磨いてきました。

第49回大会から続く連続出場、今回で15年目
第64回技能五輪全国大会は、12月4日(金)~7日(月)に愛知県国際展示場で開催される予定です。同校からの出場は第49回大会から途切れずに続いており、今回で15年連続となります。
同校はこの実績を、建築大工分野の専門学校として日本トップクラスと位置づけています。根拠は、初めて全国大会に出場した第49回大会から前回大会までの期間に、10大会以上連続で出場している建築大工分野の専門学校が同校のみであることです。これは中央職業能力開発協会が公表している第49回大会~第63回大会の実績をもとに、同校が独自に調べた結果です(2026年10月時点)。
技能五輪全国大会は、原則23歳以下の国内の青年技能者を対象とした技能競技大会で、1963年から毎年開かれています。目的は、青年技能者に努力目標を与えること、技能に身近に触れる機会を提供すること、そして広く国民に技能の重要性と必要性を伝え、技能を尊重する機運を高めることです。幅広い職種を対象とする全国レベルの技能競技大会としては、唯一の存在です。

代表に選ばれた3人の声
鋸だけで斜めの加工ができるように
1人目の学生は、代表になるのは厳しいと考えていたため、選ばれたことにとても驚いたそうです。練習を通じて鋸の扱いが上達しました。課題には斜めに切る箇所があり、最初は鑿や鉋で手直しをしていましたが、今では鋸だけで加工できるようになったといいます。本番では図面の読み解きが難しいため、しっかり理解できるよう力を尽くしたいと語っています。
時間をかけた原寸図が落ち着いた加工につながった
2人目の学生は、自分が選ばれるとはまったく思っておらず、喜びよりも「本当に自分が選ばれたの?」という驚きのほうが大きかったと振り返ります。予選会では、原寸図を時間をかけて丁寧に描くことを意識しました。納得のいく原寸図が描けたことで、その後の加工作業にも落ち着いて取り組めたそうです。本番ではまず完成させることを目標にしています。
仲間の助言で、うまくいった理由と失敗の原因を見つけた
3人目の学生は、代表に決まったと聞いたときは本当に自分なのかと疑ったものの、少しずつ実感が湧いてきたといいます。練習では、うまくできたときと失敗したときの原因が分からずに悩むこともありました。それでも仲間のアドバイスを聞きながら、どこが良くてどこが悪かったのかを見極め、改善につなげてきました。本番では自分にできる最大限の力を発揮し、きれいな作品に仕上げたいと意気込んでいます。

佐渡島全体をフィールドに、実習中心で技術を身につける
伝統文化と環境福祉の専門学校は、佐渡島全体を学びのフィールドとする総合専門学校で、全国41都道府県から学生が入学しています。「伝統建築大工学科」「伝統建築・大学科」「建築デザイン技能士学科」では授業の約80%を実習・演習が占めており、未経験からでも技術を習得できる教育環境を整えています。
本物の社寺の修復・再建実習も14年連続で続けています。専門業界への就職率も高く、首里城や二条城、厳島神社など、世界遺産や国宝の再建・修復に携わる卒業生を全国各地に多数送り出しています。
- 法人名:学校法人 国際総合学園 伝統文化と環境福祉の専門学校
- 所在地:〒952-1209 新潟県佐渡市千種丙202番地1
- 代表者:学校長 渡辺 秀則
運営母体のNSGグループは、教育事業と医療・福祉・介護事業を中核とし、健康・スポーツ、建設・不動産、食・農、商社、広告代理店、ICT、ホテル、アパレル、美容、人材サービス、エンタテイメントなどの事業を展開する101法人で構成される企業グループです。「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードに、それぞれの地域を「世界一豊かで幸せなまち」にすることを目指し、民間の立場から地域を活性化する事業づくりに取り組んでいます。
出典:NSGグループ












